予報は三回見る
天気への対処のほとんどは出発前に終わります。予約した後に一回、出発の前日に一回、現地に着いてから一回、予報を確かめる習慣をつけましょう。見るのは雨の量と時間帯、風の強さ、そして気象の警報や注意報です。山あいや谷は都市より天気の変わり方が速く、予報地点と実際のキャンプ場の天気が違うこともあるので、キャンプ場がある地域の詳しい予報を見ます。川の近くなら、キャンプ場そのものの天気だけでなく上流で雨が降っているかも確かめます。数字一つに頼るより、雨と風がいつ一番強くなるかの流れを見ることが大切です。
行かないのも技術
大雨、台風、強風の警報や注意報が出ている、または川の水位がすでに上がっているなら、予定を延ばすのが最も確実な対処です。予約金が惜しくて強行することが多いものの、キャンプ場側が悪天候で営業を止めたり、別の返金規定を設けたりしていることもあるので、前もって問い合わせてみましょう。着いた後に天気が崩れそうな兆しが見えたら、明るいうちに撤収を決めるほうがよいでしょう。雨風が吹き荒れる夜に暗闇の中で道具を片付けるのが、最も危険でつらい状況だからです。判断に迷うなら安全なほうを選びます。
雨に備えた設営
雨の予報が出ていれば、設営の段階から変わります。水がたまらない少し高い場所を選び、床の保護シートはテントの床より小さく折って、雨水がテントの下に流れ込まないようにします。張り綱をぴんと張って外側の生地が内側のテントに触れないようにすれば、水がしみ込むのを減らせます。タープは片側を低く張って雨水が一方向に流れ落ちるようにし、生地がたるんで水がたまらないようにします。道具と服は防水袋に分けて入れ、乾いた服をひと組、最後まで濡れないよう別にしまっておきます。テントの周りに排水溝を掘ることは多くのキャンプ場で禁止されているので、決まりを確かめてください。
水が増えるとき
沢や川は、上流で雨が降ればここでほとんど降っていなくても、短い時間で水位が上がることがあります。水が急に濁る、枝や土が流れてくる、水の音が大きくなるといった様子は、水位が上がる兆しかもしれません。こうした兆しが見えたら道具をまとめようとせず、すぐに高い所へ移ります。流れる水はひざほどの深さでも人を倒すことがあるので、増えた水を渡らず、水につかった道に車で入ることもしません。孤立したら高い所で救助を待ち、救急番号に居場所を伝えます。
- 水の色が急に濁る
- 枝・土・泡が流れてくる
- 水の音が大きくなり水位が目に見えて上がる
- 管理者や放送が避難を呼びかける
強風のとき
風に一番弱いのは、広い面で風を受けるタープです。風が強まり始めたらまずタープを片付け、テントはすべての張り綱を掛けてペグをしっかり打ち直します。椅子、テーブル、空き箱のような軽い物は飛ばされて人を傷つけることがあるので、車やテントの中にしまいます。風の強い日は火の粉が遠くまで飛ぶので、焚き火は完全に消します。ポールが大きくしなる、ペグが次々に抜けるようなら、テントを低くするか畳み、車の中やキャンプ場の建物に避難するほうがよいでしょう。倒れるテントの中に人がいると、ポールでけがをすることがあります。
雷
雷鳴が聞こえたら、すでに落雷が届く距離にいると考えるほうが安全です。テントやタープは雷から人を守ってくれず、金属のポールはむしろ心配を増やします。屋根が金属でできた一般的な乗用車の中や丈夫な建物の中に避難し、車内では窓を閉めます。逃げ込む場所がなければ、一本だけ立つ大きな木の下、尾根、水辺、広い野原の真ん中を避け、大勢で一か所に集まらないようにします。最後の雷鳴が聞こえた後も、しばらく待ってから外に出るのがよいでしょう。
濡れたときと撤収の手順
雨で服が濡れると、気温がそれほど低くなくても風が吹けば体温は速く下がります。濡れた服はすぐに乾いた服に着替え、温かい飲み物を飲みます。撤収を決めたら、次の順番が一般的に安全です。濡れた道具は家で広げて乾かせばよいので、現地では素早く片付けることに集中します。
- 人と貴重品、乾いた服を先に車へ移す
- 火を完全に消し、燃料を片付ける
- タープと軽い物を先に片付ける
- テントは最後に畳んで大きな袋に入れる
注意
この記事は一般的な判断の目安を説明するだけで、警報の基準や避難の案内は気象機関や自治体、キャンプ場の公式の案内に従う必要があります。避難の放送や管理者の案内があれば、道具が惜しくてもすぐに従います。水に流された人を見たとき、何も持たずに飛び込むと救助する側まで危険になるので、救急番号に通報し、ロープや水に浮く物を投げる方法をまず考えます。低体温が疑われる人は風を避けさせ、乾いた服で包んでから助けを求めてください。
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